〈ダグラス・ラミスの思想〉自選集
「普通」の不思議さ
C・ダグラス・ラミス 著
四六判並製 336頁 定価(2500円+税)
ISBN978-4-907961-11-4 C0031
2017年5月10日発行
■電子書籍版
2017年7月11日発行
装幀:臼井新太郎
日本の英語教育に一石を投じた『イデオロギーとしての英会話』から単行本未収録の『想像しうる最小の軍隊―ガンジーのインド憲法私案と日本の平和憲法』まで12篇を収録。およそ40年にわたる著者の思想の系譜をたどる。
各篇末尾に付した著者による「ミニ解題」が好評!
今こそ、窓の学問が必要だ!
この本に収録した文章にはいろいろなテーマがあるが、共通点もある。「普通」のことを別の角度から見ると「不思議」に見える、という点だ。自分が生まれ育った文化の外に住んでいた人間によって書かれたせいか、「外」という共通テーマもある。(「まえがき」より)
■書評:「週刊新潮」2017/7/13号、「世界へ 未来へ 9条連ニュース」2017/7/20号「ほんの案内板」
●目次(収録された12篇。収録順)
アメリカを想像する――
◆イデオロギーとしての英会話
日本を想像する――
◆『菊と刀』再考〈パートⅡ〉
「外」を想像する――
◆影の学問、窓の学問
進歩を想像する――
◆イデオロギーとしてのアメリカ近代化論
戦争を放棄するⅠ――
◆ラディカルな日本国憲法――国家の権力から国民の権力へ
戦争を放棄するⅡ――
◆自衛隊はカンボジアに何をしに行ったか――司令官は語る
戦争を「放棄」する――
◆要石
戦争をするⅠ――
◆暴力国家
戦争をするⅡ――
◆イラクで考えたこと
自由を創立するⅠ――
◆ラディカルな民主主義
自由を創立するⅡ――
◆意見書「天皇制・君が代について」
戦争を放棄するⅢ――
◆想像しうる最小の軍隊――ガンジーのインド憲法私案と日本の平和憲法
●著者紹介
1936年米国カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。1958-61年米海兵隊将校。その後、カリフォルニア大学バークレー本校で西洋政治思想を学び、米日両国でベトナム戦争反対運動に関わり、1972年博士号を取得。UCサンタクルーズ、西ワシントン州立大学、デイープスプリングズ大学、津田塾大学などで教える。現在、沖縄キリスト教大学客員教授。「平和を求める退役軍人の会琉球・沖縄国際支部」(VFP-ROCK)代表。
著作は『イデオロギーとしての英会話』『内なる外国』『ラデイカル・デモクラシー』『憲法は政府に対する命令である』『ガンジーの危険な憲法案』ほか多数。翻訳書に『もし世界が100人の村だったら』など。
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