もう一回やり直したい
精神科医に心身を支配され自死した女性の叫び
米田倫康 著
四六判並製 228頁 定価(2000円+税)
ISBN978-4-907961-16-9 C0047
2019年12月10日発行
装幀:西田優子
この事件を追いつづけてきた遺族と著者の執念の物語!
精神科医が患者と性的関係をもつことが違法となり、医師免許剥奪などのペナルティが科されないかぎり、同様の悲劇は繰り返される。
「法律を変えるしかないのです」
それが、本書の最終目標である。
●タイトルは、亡くなった女性の最期のメール「もう一回病院に通い始めた頃からやり直したい。」が基になっている。
●目次
第1章 狙われる女性患者たち
遺されたメールが教えてくれたもの
形式だけの職業倫理
狡猾で卑劣な手口
母親の決意
精神科医はどのように家族を崩壊させたか
孤立させ依存させる
家族の苦しみ
精神科医と闘うときの鉄則
詐欺を立証することの困難さ
いざ告発へ
おぞましい実態
無法地帯
《コラム》本物の洗脳
本当の問題
クリニックの休診・閉鎖
悲願の逮捕
まさかの釈放
再勾留そして起訴へ
明らかにされた詐欺の手口
もう一人の遺族
壮絶なセクハラとパワハラによる心身支配
第2章 法も常識も通用しない精神科医
罪を認められない精神科医
次々と明らかになる実態
偽りの福利厚生
空虚な正当化
保健衛生上の危害の懸念
有罪判決そして新たな戦い
《コラム》問題を抱えたまま販売が開始されたビバンセ
現役の刑事被告人が主治医となる業界
どうやったら医師免許を剥奪できるのか?
法律を変える
第3章 人権侵害の歴史を振り返る
山口医師は突然変異ではない
強制不妊手術と隔離収容
優生政策としての強制不妊手術から強制収容へとシフトした日本の精神医療の歴史
隔離収容からクリニック乱立へのシフト
精神医学の検証が共生社会の扉を開く
他人事の精神科医たち
第4章 被害を防ぐために
防犯意識の重要性
死にたいのではなく生きたいから
啓発・摘発・法制化
メンタルヘルスケアの基本は人権
《コラム》精神科における強制医療についての国連の見解や勧告
鍵を握る医療基本法
悪徳精神科医の手口を学ぶ
被害者・遺族の生の声
●著者紹介
米田倫康(よねだ のりやす)
1978年生まれ。私立灘中・高、東京大学工学部卒。市民の人権擁護の会日本支部代表世話役。在学中より、精神医療現場で起きている人権侵害の問題に取り組み、メンタルヘルスの改善を目指す同会の活動に参加する。被害者や内部告発者らの声を拾い上げ、報道機関や行政機関、議員、警察、麻薬取締官等と共に、数多くの精神医療機関の不正の摘発に関わる。
これまでの経験をもとに、2018年、初の著作『発達障害バブルの真相 救済か?魔女狩りか? 暴走する発達障害者支援』(萬書房)を上梓。
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