もりはマンダラ
もりと人との愛の関係

徳村 彰 

四六判並製 216頁 定価(1900円+税)
ISBN978-4-907961-03-9 C0036
2014年12月15日発行

装幀:臼井新太郎

「『もりはマンダラ』は足かけ24年間、便利なもの一つないもりに生きて、ようやく辿りついた境地(思想)です。17歳でヒロシマで 内部被曝し、40歳で日本的名医から〝あと2年の生命〟と宣告されたわたしが、子どもたちと出会い、とりわけもりと出会うことで、不思議の力をいただき、今があります。この 24年間は、もりに惚れて惚れぬいた日々でした。『もりと人との愛の関係』が生まれると、信じられないほど人間は変わります。 今、フクシマは人類の未来を見えなくしています。ひょっとする と、私の小さな経験がそれを拓く径(みち)になるかもしれません。どうぞ多くの人に読んでいただき、できれば一人でも多くの方に拡げて ほしいと思います」(著者より)
人間中心主義への疑問、「ねばならない」からの解放、生きるとは何かを問う

●「もり」の字について
「わたしは、木がたくさんあるところを意味する『森』の字を使わない。木と水と土との間、あらゆる生命(イノチ)が結ばれ、輝き、育くまれるところという意味で『もり』という字を使う」(本書12頁)と著者によることわりがあるように、「もり」の字は著者による作字です。Web上では使えませんので、「もり」とひらがな表記にしています。本書で使われている字は書影でご確認ください。


■書評:図書新聞6/20号(評者:評論家の山辺裕之氏)


目次
第一章 もりと人との愛の関係
第二章 もりが「新しいわたし」を育てた
第三章 人間中心主義の壁を貫いて
第四章 人を変え、世界を変える力
第五章 「ねばならない」を捨てる
第六章 空前の事態の中で
第七章 「もりはマンダラ」が未来を拓く
第八章 生命(イノチ)が生命(イノチ)でありつづけるために


著者
徳村 彰(とくむら あきら)
通称おじじ。1928年石川県金沢市に生まれる。東京大学中退。1971年、妻杜紀子(通称おばば)とともに、子どもが主人公のひまわり文庫を横浜で開く。子どもの村がほしいという子どもたちの願いを実現するため北海道に移住。1983年から紋別郡滝上町の熊出のもりで子どもの村を創設。1991年から生命(イノチ)の尊さを深く感じとりたくて、電気もガスも水道もないこのもりで「もりに生きる」を続けている。17~8年前から年二か月間、ブナの山旅を続けているが、この5~6年は、秋田奥森吉の広大なブナのもりに、春・秋一か月ずつ浸っている。
【主な著書】『ひまわり文庫の伝承手づくり遊び』全三巻(おばばと共著、草土文化)、『子どもが主人公』(共著、径書房)、『子どもの村へ』(共著、径書房)、『もりに生きる』(共著、雲母書房)、『もりに学ぶ』(雲母書房)ほか。

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